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なゐのすさびあらしめず
2016-04-18
去る4月15日、熊本県益城町で最大震度7を観測した熊本地震。
その後も余震が数多く続き、そして、4月16日午前1時25分頃。
マグニチュード7.3、震度6強の本震発生。
私は宿直の為、社務所で休んでいましたが、携帯の地震アラームで飛び起きました。
が、布団で身を隠すのが精一杯で動くことができませんでした。
幸いにも当宮に被害はありませんでしたが、その後はテレビでの地震速報を見ながら
朝を迎えることとなりました。
熊本の被害状況を伝える番組を見ていると、そこには目を疑う映像が・・・
 
熊本県阿蘇市鎮座の阿蘇神社の写真になります。
阿蘇神社の御祭神は健磐龍命(たけいわたつのみこと)。
当宮御祭神である神武天皇の孫にあたる神様であり、大変縁のあるお社であります。
 
 
社伝によれば、宮崎神宮は健磐龍命が九州の長官に就任した際、祖父のご遺徳を
たたえるために鎮祭したのが始まりと伝えられています。
神武さまもお孫様のことを、大変心配されていることと思います。
 
 
本日は久しぶりの快晴となり、地震があったとは思えない穏やかな陽気でした。
この見慣れた景色が、当たり前でないことを痛感させられました。
 
地鎮祭等の祝詞にある言葉。
地震火具土の荒びあらしめず
「なゐ(地震)かぐつち(火具土)のすさび(荒び)あらしめず」と読みます。
地震や火による災いがありませんようにとの意味であります。
 
自然は我々に多大なる恩恵を与えてくれますが、時として今回のように日々の祈りを
一瞬で打ち砕くような反対の姿を見せるものであります。
それでもやはり畏敬の念を忘れずに、共に生きていくしかないのです。
神職の本分である日々の祈りとは何なのかを、改めて見つめ直したいと思います。
 
今回の地震により亡くなられた方々に、謹んでお悔やみ申し上げますとともに、
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
早期の終息を心からお祈り申し上げ、更には復興に向けて出来うる限りのお手伝いを
させていただきたいと思います。
宮﨑神宮
〒880-0053
宮崎県宮崎市神宮2丁目4-1
TEL.0985-27-4004
FAX.0985-27-4030
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