ブログ
秋は何処へやら・・・
2016-10-18
季節は秋。
境内では、七五三詣の可愛らしいお子様の姿を多く見かけるようになりました。
お参りされた方はお気づきかもしれませんが、この時期の宮崎神宮は非常に
甘い香りに包まれております。
香りの正体は・・・
ご社殿前
キンモクセイでした!
少し気になりましたので、いつ頃に植えられたものか調べてみました。
すると、旧社報「美あかし」昭和14年5月1日発行の中に、キンモクセイの記事を
見つけました。
大平氏金木犀奉納
大工町大平唯吉氏は、今回その邸内にあった美事な金木犀を神宮に奉納された。
これは同家で日清戦争記念に植えられたもので、樹高二間余枝張三間こんもりとして
実に美しい。
神宮ではこれを取入れて、供進室北側に庭園を築き一段の映えを見せている。
しかしながら、”供進室北側”とあることから、おそらくご社殿前のキンモクセイとは
違うように思えます。
また、明治40年、現在のご社殿造営時にはキンモクセイは植えられておらず、
昭和15年の写真には、キンモクセイを現在の位置に見ることができますので、
その期間のいずれかの日に植えられたということしか分かりませんでした。
ちなみに、これまでに2度ほど植え替えられたとの話もあるようです。
さらに社務所前のこの樹木は、
ギンモクセイです。
さて、花の香りと共に、当宮秋の風物詩「神武さま」も目前に迫ってまいりました。
神武さま、キンモクセイの香り等々、秋を感じるものは多々あるものの、
ここ数日宮崎では夏を思わせるような暑い日が続いております。
気温の変化が激しい日が続きますが、体調管理に十分にご注意の上、
健やかにお過ごしいただきますよう、ご祈念申し上げます。
秋は何処へやら・・・