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夏越の大祓を執り行ひました。
2021-07-02
みな月のなごしの祓する人は千年の命のぶといふなり
早いもので本年も半年が過ぎました。
半年の節目にあたる6月30日、宮中では節折の儀、大祓の祭儀が執り行はれました。
・節折の儀(よおりのぎ)
天皇陛下のために行はれるお祓ひの行事
・大祓(おおはらひ)
神嘉殿の前で、皇族をはじめ国民のために行はれるお祓ひの行事
この祭儀にならひまして、当宮では午後5時より夏越の大祓(なごしのおおはらひ)、引き続き茅の輪くぐり神事を執り行ひました。
約300名の方にご参列いただき、半年間の罪や穢をお祓ひしました。
ご多忙中にもかかはりませず、ご参列いただき誠にありがとうございました。
気持ちを新たに、残りの半年もお健やかにお過ごしいただきますやう、心からご祈念申し上げます。
なほ、茅の輪は令和3年7月4日(日)まで設置してゐますので、是非お参りにあはせておくぐりください。
罪・穢(けがれ)について
神道でいふ「罪」とは「天津罪(あまつつみ)」「国津罪(くにつつみ)」の二つに分類されます。
天津罪は、農耕を妨害する行為、国津罪は人を傷つけるなど社会の秩序を乱す行為を意味します。
「穢」とは、自らの行為による「罪」とは異なり、死や病など受動的に起こる現象で、「禊」を行ふことで浄化することが出来ると考へられてゐました。
このやうな誰もが日常的に犯してしまふ罪・穢に対し、常に慎みの心を持ち身体を清浄な状態に保つために、神事の前には必ずお祓ひが行はれ、6月と12月には半年間の罪・穢を祓ふ大祓が行はれます。