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きずな
2015-11-18
去る10月31日、11月1日に当宮御神幸祭(神武さま)が斎行されました。
御発輦祭前。祭りの後のならぬ、祭りの前の静けさ・・・
第1日は天候に恵まれ、
無事に瀬頭御旅所に到着されました。
昭和32年奉納の御旅所幟も歴史を感じます。
ところで、
瀬頭御旅所にはこのような石碑があるのをご存知でしょうか???
この石碑の裏には次のように書かれています。
是地ハ元皇大神宮奉齊社ノ旧跡ニシテ明治四十二年財團法人神武天皇
御降誕大祭會ニヨリテ官幣大社宮﨑神宮御神幸祭ノ儀定マルヤ選バレテ
御旅所トナリ爾来?年御鳳輦御駐蹕ノ聖地ナリ
昭和七年十二月
從四位勲三等 川越壯介書
神武天皇御降誕大祭会は明治31年に組織され、宮崎神宮(当時は宮崎宮)を
社格にみあった境内にしようという声が起こりました。
明治40年には現在のご社殿が新築され、境内地の拡張が進められ、この流れが
御神幸祭への規模拡大へとつながり、明治42年御神幸の御列は概ね現在の召立
状況に定まったそうです。
さてそんな御旅所では、
夕刻より神楽の奉納がございました。
毎年県内の神社へ神楽奉納をお願いしております。
本年は宮崎市有田鎮座の白髭神社さまにご奉納いただきました。
有田地区の子供は小学4年生になると、皆が神楽を始めないといけないそうですが、
現在小学生は地区に数名と存続の危機に面しているそうです。
子供達に「神楽は楽しい?」と聞いたところ、「はい!楽しいです!」と
笑顔で答えてくれたのがとても印象的でした。
祭、神楽とは神様の為にあるとばかり考えていましたが、地域の絆を深める為の
一つの手段であったのではないかとも考えさせられました。
この子供達が次世代へと伝え、白鬚神社さまを中心に地域がいつまでも変わらぬ姿で
ありますよう心からお祈り申し上げます。
先のブログにも記載しましたように、戦後の復興のバロメーターともなった御神幸祭。
いつまでも宮崎県民の絆を深める祭であってほしいと思います。
今後も職員一丸となって取り組む所存でございますので、皆様のご理解とご協力を
切にお願い申し上げるばかりであります。
最後になりますが、関係各位をはじめ携わっていただきました多くの皆様に
衷心より厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。