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神武さまを終えて
2014-11-05
本年も10月26日の例祭をはじめ、御神幸祭(神武さま)が斎行されました。
 
 
例祭は約150名にご参列いただきました。
 
11月1日は予報通り早朝から雨・・・
 
しかし午後から雨は上がるとの予報を信じて、神武さまの斎行を決定!
 
御発輦祭(ごはつれんさい)
 
 
初めは雨がぱらつきましたが、
 
 
爽やかな秋晴れとなりました。
 
また午後6時より
 
御旅所にて古城神楽奉納。
 
 
轟座の太鼓奉納。
 
 
皆で大淀音頭♪
 
11月2日
 
御旅所御発輦祭
私にとっては11回目の御神幸祭。
この日は、かつてないほど大変涼しく心地よい供奉(ぐぶ)となりました。
午後3時半の御還幸祭(ごかんこうさい)、さらには翌3日の陳謝祭(ちんしゃさい)を
持ちまして祭儀の一切を滞りなく終えることができました。
関係各位には多大なるご芳志を賜り誠に有り難うございました。
衷心より厚く御礼申し上げます。
 
本年の御旅所は大淀地区でしたが、大淀御旅所は明治13年1月4日に以下の様な
嘆願書が提出されたのが始まりでした。
宮崎宮之儀ハ従来該地方ニ於テ専ラ信仰仕候訳ニ御座候処老婦女子ニ至リテハ
他年宿祷有之遂二自ラ報賽スル事不能遺憾之極ニ奉存候。御神慮ニ相叶ハバ毎年
旧暦三月十日ヨリ四月九日迄日数二十四日間該市中ニ御神幸被之成下候ハバ御
滞輦中ハ賑々シク御祭仕奉度諸費一切当該市中弁償可仕候(以下略)
(明治十三年一月四日)
この嘆願書は中村町総代の仁田脇儀三郎、岩切儀三郎、日高幸七、加藤豊三、岩切
儀作の連名で宮崎県に提出されたものです。神武さまを町民は今迄自分のお宮として
信仰してきた。だがこの中村町からお宮迄遠い道のりで、老婦女子は親しくお参りす
ることができません。せめて年に一度御神幸を願って、一家をあげて心ゆくまで拝ませ
て下さい。御滞在中はにぎやかにお祭り申し上げ、費用一切は地元が負担して、御迷
惑は決しておかけしませんという趣旨であります。
神社から鹿児島県令に伺を立てたところ「書面願之趣聞届候」という許可書が届いて
明治十三年三月から中村町への御神幸が行われたように思えますが、その形態は明
らかにし得ません。「三月十五日から四月九日迄日数二十四日間」とあるのをみると、
これは御駐輦であって、みこしの御神体は長く中村町に駐在され、その間、中村町を
中心とする近在の人達が、お参りしたのではないかと、賑々しい祭の模様が想像でき、
現今の御神幸祭とは随分性格が違うものと考えられます。
 
毎年ながら夜の御旅所の様子を見て、高千穂通りで開催される神武さま広場の
賑わいとはうって変わって、人もさほど多くなく寂しい気がしておりました。
しかし本年は御旅所も大いに賑わい、祭が唯一の楽しみであった古き良き
当時の生活がそこに見えた気が致しました。
神武さまも大変お喜びになられたことと存じます。
私にとって心に残った本年の御神幸祭の一コマとなりました。
 
来年は平成27年10月31日(土)、11月1日(日)に神武さまを斎行致します。
伝統あるこのお祭を皆様のご協力をいただきながら、守り伝えていきたと思います。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
宮﨑神宮
〒880-0053
宮崎県宮崎市神宮2丁目4-1
TEL.0985-27-4004
FAX.0985-27-4030
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