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お賽銭
2011-06-01
宮崎神宮拝所
普段何気ない賽銭ですが、その意味は「本来、祈願成就の礼参りの際に報賽として
神仏に捧げた供物の一つ」(神道事典より)と書かれています。
 
毎朝夕御飯を炊いて先づ神棚に供える。これは神の恩頼によって我身に得たものを、
先づお初穂として神に捧げて報恩感謝の意を表し、然る後にいただくという我が国
古来の美風でありますが、神社に奉る賽銭も全くこの意味なのであります。
 
或る人が、毎月俸給をいただきますと、必ずそのまま神社に持参しまして、神前に
於いて封を開き先づ第一に初穂として賽銭を奉る。これが済みませぬ中は決して
他に出さない。こうして実に何十年も実行して来たのだそうであります。
                                (昭和16年社報「美あかし」より)

現在では、賽銭は願い事に対するものと考えられているように思えますが、先ずは
今の自分があること、日々の生活に感謝する気持ちが大切であると思います。
 
また賽銭を投げる習慣については、祓いの方法として米や銭を投げ散じて身を清め
邪神を祓う「散米」、「散銭」の形式が残ったものであると考えられます。これが実際に
散せずとも之を清浄な紙に包んで神前に持っていくことによって、散じたと同じ祓の
心持となり、江戸時代になって散銭が賽銭と変わって、奉賽の初穂料の意味に変化
したので現実の意味では違っているように思えます。
 
結婚式等では、御祝として新札を準備される方が多いのですが、祈願料や初穂に
関しては、そういう方はかなり少ないのが現状です。
 
神様にも綺麗なお金を選んで鄭重に奉っていただければと思います・・・
宮﨑神宮
〒880-0053
宮崎県宮崎市神宮2丁目4-1
TEL.0985-27-4004
FAX.0985-27-4030
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