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ブログ

心なきしわざ
2014-05-22
社報「美あかし」昭和15年6月1日発行分より
江平の第一鳥居の脇に樟が十數本美しい綠をしてゐる塲所は神宮の飛地境内に
なってゐます。四月から五月にかけて樟は新芽を出し古い葉は散って行きます。
その時季が一番お掃除に困る時です。所があそこはあの邊の女生徒がよく奉仕
してくれて何時もよく淸掃されて居ります。誠に感心な事であります。
この他に東參道は神宮の東の方の學童達が時々掃いてくれますし、表參道の方は
中學の寄宿舎の生徒が毎週淸掃に來てくれます。神宮ではこれらの生徒に一々
お禮も申しませんがよく續けてくれます。心から有難く思ってゐます。默って
箒をもって來てやって下さる。誠に尊い事であります。
所が日曜日特に、この頃のお天氣のよい休日の夕方など神苑を廻って見ると實に
あきれる程のちらかし方です。蜜柑の皮、菓子の袋、辨當も空箱、正?できない
程にちらかして歸って行ってゐる。誠に慨嘆に堪へない、情けない事實です。
黙って來て淸掃して行く子供達の前に深く恥ぢなければならない。何といふ無敎養
ぶりか。あれは恐らく市外の人や縣外の人の所業ではない日曜に休みとなる市内の
人達の心なき仕業なのであらう。これは縣外よりの聖地巡拜者に見られてもお恥し
い話ではありませんか。お互いに心して行きたいものです。

つい先日の夕方の話、参道にて自転車に乗っている小学生を見ました。
「自転車は降りてね~」
無視・・・
「参道では自転車は降りてね~」
加速して逃げようとする・・・
「自転車は降りんかぁ!」、ついに怒鳴ってしまいました。
すると小学生は自転車から降りて立ち止まり、「ごめんなさい」と頭を下げました。
その後は言うまでもなく、自転車を降りて押しながら参道を進んでいきました。
他の参拝者の手前怒鳴ってしまったことは反省しましたが、きっちりと謝ってくれた
小学生に何だか清々しい気持ちになりました。
本日の話、正午を過ぎると平日ではありえないくらい車が入ってきました。
近くで何やら催し物があるらしい。
「近いので神宮の駐車場に停めていけばいい」くらいの感覚で皆が皆駐車をされ、
あっという間に満車になりました。
すると身障者の駐車スペース、森林の中、車道、駐車スペースでない所、車止めの
隙間から進入して駐車などなど・・・
駐車した方はというと、もちろん素知らぬ顔をして催場へ。
先日一言謝ってくれた清々しい小学生のことをふと思い出しました。
情けない話です。
一般の参拝者の方々には大変ご迷惑をおかけしたことと思います。
申し訳ございませんでした。
平日には貸し出しをしていない場合を除いて、西神苑駐車場は開放していません。
開放すると参拝ではないのに駐車してどちらかへ行かれる方、夜になっても駐車
したままになるなど、開放できないのが現状です。
何か一声掛けてくだされば、当宮の対応も変わってくるのでしょうが、
中々難しいものです。
いつの時代もこういう心ない話はあるのでしょうね。
相手の立場になって考ることが何よりも大切かと思います。
お互い心していきたいものです・・
宮﨑神宮
〒880-0053
宮崎県宮崎市神宮2丁目4-1
TEL.0985-27-4004
FAX.0985-27-4030
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